およそ8年に渡りお世話になってまいりました、箕面温泉ジャズナイト。

年内で終了ということで、私は28日に最後のステージを務めさせていただきました。

1stでは、若いお客様方が手拍子でもってソロ弾き語りを盛り立ててくださり、とても心強かったです。

「あんまり手拍子とかしてはいけないのかな、静かにしていないといけないのかなと思いましたが」

とステージ終了後お話しくださいました。

 

これは、こちらでの演奏でも、他所での演奏でも、私自身がずっと思い続けてきたことでして、

全然踊ってくださって、一緒に歌ってくださって、手拍子足拍子してくださって構わないのになぁ。。

 

と。

 

もちろん場所によっては、それが許されない場合もあるのでしょうけれど。

 

ライブ動画を勝手に撮影したり、それをまた配信したりするのは、さすがに絶対にダメなことでありますが、常識的に。

 

 

立って唄う方々は、こうやって手拍子を誘えるのですが、と、実際に立ってマイクを持ってやってみましたら、やはり手拍子が巻き起こる(笑)。

弾き語りの位置では、なかなか両手をピアノから離して手拍子をお誘いすることが難しいのですよね、、、言い訳でしかないのかもしれませんが。

 

 

こちらでの長きに渡る演奏では大半がソロでの弾き語りでしたが、ジャズの楽曲が中心で良い現場であり、いろんなお話しをしながらの演奏をさせていただき、実際に自身のライブにご来場くださった方々もおられましたし、たくさんのお客様との出会いや会話なんかが良き思い出として脳裏に焼き付いております。

 

いつも箕面まで車を飛ばして行くのが楽しみでした。好きなアルバムを大音量でかけながら、最高にノリノリな気分で向かう道中がとても楽しかったし、現場は、ご宿泊者様が無料でご観覧いただく会場でしたから、今日はどんなお客様がおられるかなと思い馳せ、選曲するのも楽しみでしたし、想像していたものとは違う等々お感じになられた方はすっとその場を立ち去られる、そういう、なんていうか、嘘とか我慢とか義理とか付き合いとかそういう’もの’のない点が大好きな現場でした。

 

そして、お客様からたくさんのことを教わったり、学ばせていただいたことがたくさんありましたし。

 

その昔は、名古屋から毎月私の演奏日程に合わせてお越しくださる方々がおられて、縁起物をいただいたり、私に抱きつくとラッキーなことがある、とよく言われるのよ、といってピアノの辺りまで来てくださったおばさまがいて、ギュッとハグさせてもらったり(笑)、共通の知人がいるお客様もおられましたし、赤穂方面のお客様で泣けてくるような温かいメッセージをホームページにくださった方もおられましたし、挙げればキリがないくらい、面白く楽しい出来事がいっぱいありました(笑)

そして、励みになるメッセージもたくさんいただきましたし、その場でのそのようなお声がけもたくさんいただきました。

 

ピアノの位置から見える大きなガラス窓越しの夜景も、それは感動的でして、いつも幸せな気持ちで弾き語りさせていただいておりました。

雪なんか降ると、さらにそのエモさがハンパなく、いやんなっちゃうくらいロマンティックで最高で、、、

 

自身はちょうど、モダンスイング的な弾き語りから、トラッドへと大きく舵を切った時期とも重なり、様々なチャレンジを自分に課しながら、、、

 

上手くいかず、自分に腹が立って、大声で泣き叫びながら運転して帰った日もありました(笑)クッソー、クッソー、ってね(笑)

 

私の中では、やはり、6歳の女児がピアノのところまで来て、リクエストお願いできますか?

というので、アニソンかなにか言われるのかと身構えましたら

オンザサニーサイドオブザストリートをお願いします!

と言われたあのシーン、

 

そして、もう腰が曲がって、ご家族の介添えがなければ歩くのも困難な感じの老人が、アンケートに、

昔、ジャズを、ライブハウスに聴きに行っていた時代を思い出させてくれてありがとう。もう2度ジャズを生で聴くなんてことはないと思っていたが、あなたの演奏を聴き心が熱くなりました。あなたの声で唄う、リリーマーレーンを聴きたかった。またここへ来られるだろうか。

 

と書いてくださったこと

この2つはおそらく、この世を旅立つ時まで忘れないでしょう★★

 

私にこのお仕事のお声がけをくださったのは、ピアニスト石田ヒロキさんです。

繊細で情緒のある音で魅了されるピアニストであられます。

 

コロナに罹患してしまい、何ヶ月も声がでずにいて、ようやく復帰できるその日には、心配してくださり、歌い手として助けに入ってくださいました。そんなことも思い出されます。

 

本当に長きに渡りお世話になりました、ありがとうございました!!

ジャズナイトで私の演奏をお聴きくださった皆様、誠にありがとうございました!!

 

一つの幕が閉じると次の幕開け。

さあ、また一歩ずつ。

 

 

 

 

 

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